インターネット上で自社ブランドの服を販売するにあたり、ZOZOTOWNへ出店を考える方も多いことでしょう。本記事では、ZOZOTOWNでの出店方法や出店のメリット・デメリット、売上UPの戦略までを解説します。アパレル業界は日々競争激化していますが、その中で差別化を図り、成功をつかむための鍵を探りましょう。
CONTENTS
ZOZOTOWNの3つの業態
ZOZOTOWNの事業形態
株式会社ZOZOが運営するZOZOTOWNは、BtoCのファッション通販ECサイトです。20〜30代の男女の利用が多く、身近な商品からハイブランドまで展開しています。
以前はブランドを重要視する傾向が強かったものの、最近は低価格帯の商品も取り扱っており、より幅広い年齢層にアプローチできる通販ECサイトです。
「受託販売」「買取・製造販売」「ZOZOUSED」の、3つの業態でZOZOTOWNは成り立っています。
受託販売
「受託販売」とは、ZOZOTOWNにテナントを出店し販売する方法のことです。2024年3月末現在、1,566店舗が受託販売しています。
ZOZOTOWNは、各ブランドから納品された商品を検品し、在庫の保管から採寸、撮影、梱包、発送までの業務を代わりにおこないます。
よって、ZOZOTOWNに支払う手数料などを、商品の売上金額から差し引いたものが、売上高になる仕組みです。
ただし、ZOZOTOWNにテナント出店せず、テナントをもつ企業と販売契約をおこなう場合には、手数料の代わりに販売委託料を支払う必要があります。この場合、個別での契約となるため、販売委託料は企業により変わります。
買取・製造販売
「買取・製造販売」は、ZOZOTOWNが商品をブランドから直接仕入れて在庫をもち、ZOZOTOWNが運営するショップ内で販売することを指します。2024年3月末現在、29店舗がこの形態を利用しています。
売上高は、ZOZOTOWNで決済された商品代金となります。
ZOZOUSED
ZOZOUSEDは、個人や企業より中古商品を買い取って在庫をもち、運営ショップ内で販売する方法です。売上高は、ZOZOUSEDで決済された商品代金となります。
ZOZOTOWNでの出店方法
ZOZOTOWNでの出店方法には、おもに2つの選択肢があります。それぞれの方法には異なる特徴があり、事業者は自身の状況やビジネス戦略にもとづいて最適な方法の選択が求められます。
テナント出店
ZOZOTOWNへのテナント出店は、直接プラットフォーム上で自社のショップを運営する方法です。まず、出店を希望する企業は申請を行い、ZOZOTOWNの審査を受ける必要があります。
審査基準には、ブランドの「知名度」「売上」「商品数」などが含まれており、これらの要件のクリアが第一条件です。審査に合格すると、ZOZOTOWNとの契約手続きが必要です。
契約内容や手数料は企業によって異なりますが、一般的にはプラットフォーム上でのショップ運営に関するルールや費用が規定されます。契約完了後は、ZOZOTOWN上で自社のショップを開始し、商品の販売ができます。
出店企業との契約
もうひとつの選択肢は、すでにZOZOTOWNに出店している企業との契約を結ぶ方法です。おもに小規模なアパレル会社や新興ブランドがこの方法を検討します。出店企業との契約では、すでにZOZOTOWN上で成功を収めている企業との提携が考えられます。
これにより、知名度や集客力のある企業のショップ内での商品の展開が可能です。しかし、具体的な契約条件や手数料は企業によって異なります。出店企業との協力においては、双方が利益を享受できるような契約条件の検討が重要です。
ZOZOTOWNの出店の流れ
テナント出店の手順
まずはじめに、ZOZOTOWN公式サイトの「お問い合わせ」ページにアクセスしましょう。「法人の方」をクリックし、次に「ZOZOTOWN出店に関するお問い合わせ」をクリックします。
「個人情報の取扱いについて同意する」にチェックを入れ「問い合わせる」をクリックすると、会社名や企業年商、実績などの必要事項の入力画面に切り替わります。
必要事項を入力し送信すれば、テナント出店審査申し込みは完了です。審査結果は、審査を通過した会社のみZOZOTOWN担当部署より連絡があります。
さきほどもお伝えしたとおり、ZOZOTOWNに出店する場合は、次のような審査基準があります。公式には発表されてないものの「ブランドの知名度や売上規模」「商品数」「ZOZOTOWNのコンセプトに合っているか」が重要視されています。
審査基準をクリアするのが難しいと判断した方は、間接的な方法である、出店企業と契約することも合わせて検討していきましょう。
ZOZOTOWNに出店するメリット・デメリット
ZOZOTOWNへの出店はさまざまなメリットがありますが、同時にデメリットも存在します。以下に、ZOZOTOWNへの出店に関するメリットとデメリットを詳しく解説します。
メリット
ZOZOTOWNは一定のブランド力を求める審査があり、そのため出店することは自社ブランドのアピールにつながります。消費者はZOZOTOWNに出店しているブランドを「一定の基準を満たしている信頼性のあるブランド」ととらえる可能性が高まるでしょう。4
さらに、ZOZOTOWNは国内で高い知名度を誇るため、ブランドの宣伝効果も期待できます。また、出店企業は商品在庫をZOZOTOWNに預け、商品保管や発送手続きはプラットフォームが担当します。
これにより、倉庫のレンタル費や人件費などのコストを大幅に削減でき、効率的な運営が可能です。商品発送の手間を代行してもらえるので、出店企業は本業に集中し、物流のストレスを軽減できます。
デメリット
ZOZOTOWNへの出店には約200万円ほどの高額な初期費用がかかります。売上手数料も20~40%と高めで、これが利益を圧迫する要因となるため、これらの費用を十分に考慮したうえで戦略を練る必要があるでしょう。
さらに、ZOZOTOWNが行うキャンペーンやクーポン発行で利益が減る可能性があることも留意すべき点です。これらのクーポンは出店企業が負担するため、利益を圧迫する場合があります。
また、出店の審査基準がデメリットになりかねないところも注意しましょう。先述したように審査基準があることはブランドの知名度や信頼度を高めてくれるメリットがありますが、同時に一定のハードルを乗り越える必要があると考えるべきです。
審査をクリアできない場合、出店は認められません。厳しく審査された結果、知名度が低い新興ブランドや小規模企業は出店が難しくなってしまいます。
ZOZOTOWNで売れるコツとは
ZOZOTOWNで売れるためには、さまざまな方法があります。以下に、成功するためのポイントを詳しく解説します。
定期的な管理画面のチェックと売れ筋の分析
売れ行きのよい商品や需要が高まっているアイテムを把握し、在庫やプロモーションの調整を行うことが重要です。これによって、需要と供給を効果的に調整し、売上の最大化ができます。また、在庫切れになることは避けるべきです。
顧客が商品を求めているときに在庫がないと、ほかの競合店舗に流れてしまう可能性が高まります。定期的かつ正確な在庫管理を行い、安定したサービスを提供しましょう。
魅力的なトップページと定期的な更新
トップページはお店の「顔」ともいえます。魅力的なデザインや最新の商品情報を掲載し、訪れた顧客を引き込みましょう。季節やトレンドに合わせて定期的にトップページを更新することで、新しいお客様の獲得やリピーターの増加につながります。
商品画像にコーディネートを含める
商品画像には購買意欲を高める力があります。商品だけではなく、コーディネートやスタイリングの提案も行うことで、商品をより身近に感じてもらえます。クオリティの高い画像を使用し、商品の魅力を最大限に引き出しましょう。
特別感の演出
お得なクーポンや限定のタイムセールは特別感を演出し、顧客の購買意欲を刺激します。定期的なこれらのプロモーションの実施で、集客効果を高め、売上を伸ばすことが可能です。また、ZOZOTOWN専用の商品や限定商品などの用意で、さらなる売上アップが期待できます。
検索されやすい商品名にする
ユーザーが簡単に検索できるようなわかりやすい商品名の設定で、商品ページへのアクセスが向上します。検索エンジン最適化(SEO)の基本を押さえ、正確で効果的な商品名を付けましょう。
外部からのアクセスを増やす
ZOZOTOWNだけではなく、外部のプラットフォームやSNSを活用して、多くの人々にアクセスしてもらうことが重要です。WEAR.jpやさまざまなSNSを駆使し、新しい顧客層を開拓しましょう。
まとめ
ZOZOTOWNは単なるECプラットフォームを超えて、ファッション業界において革新的で多様性のある存在となっています。ZOZOTOWNへの出店は、ブランド力の向上や物流の効率化といったメリットが大きい一方で、高い出店費用や手数料などのデメリットも存在します。メリット・デメリットをよく理解し、上手に活用して売上アップを目指しましょう。
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