SNSマーケティングで成功するための戦略の立て方を解説

SNSマーケティングとは、InstagramやLINEなどのソーシャル・ネットワーキング・サービスを活用したマーケティング手法のことをいいます。SNSで消費者とのコミュニケーションを行うことで、ブランド理解を促し、ファンの獲得や購買につなげることができます。今回は成功に導くための戦略の立て方について解説します。

SNSマーケティングで戦略が重要な理由

企業がSNSを通じて自社の商品やサービスを発信し、認知度や好感度を高め、ブランディング力や売上向上に貢献しています。そのためSNSマーケティングが注目を集めており、戦略がとても重要なポイントとなっています。なぜ、戦略が必要かというと次の理由があります。

SNS利用率の上昇

世界の人口が約80億人いるなかで、SNSの利用者は半分の約40億人を超えており、年間でも4億人を超える勢いで利用者が増え続けています。

日本においてもSNSの利用者は8,000万人を超えており、約1億2,000万人がいるなかで6割以上の人々が利用しており、利用者も年々増え続けている状況です。とくに最近では若い人々だけではなく、年齢層の高い人からの支持も高く、スマートフォンの普及とともにSNSの利用率も上昇しています。

全世代で利用率が上昇しており、生活に欠かせないツールとなっているからこそ、企業としてもビジネスチャンスを掴むためにもSNSマーケティングを戦略的に実行しているのです。

SNSが購入のカギ

購入する商品やサービスの情報源として、最近ではSNSを利用している人が増えているというのもポイントです。

何かを購入したりサービスを受けたりする場合に、SNSが流行する前の行動としてはテレビや新聞、雑誌、インターネット検索、口コミなどが主流でしたが、SNS流行後は、SNSを利用して口コミや画像、動画でリアルな情報を得ています。

労力をかけずに短期間で顧客の購買意欲を高める

顧客が購入したり登録したりなどの行動につなげるために、以前はCMや説明会などを行い、多くの時間やお金を費やしてきましたが、SNSを活用することによって少ない時間と労力でSNSマーケティングの目標を達成しやすくなっています。

効果的なSNSマーケティングの戦略とは？

何の戦略もなくSNSに投稿するだけでは、予想以上の成果はあがりません。成果をあげるためにも効果的なSNSマーケティングの戦略を立てる必要があります。主に必要な作業としていくつか紹介します。

目標設定

最初に、どのような層に何を届けるのかを考え、そのために必要な目標設定を行いましょう。適切な目標がなければ、SNSでの効果が得られにくいでしょう。目的も明確に設定することによって、行うべき施策もはっきりするので、SNSも運用しやすくなるでしょう。

ペルソナ設定

自社商品やサービスを紹介するために、ユーザー層を明確にしてペルソナを設定しましょう。年齢層や性別、嗜好、趣味、職業などを設定することで、運用するSNSも決めることができ、効果も実感しやすいでしょう。

競合他社分析

定期的に競合他社のアカウントも調査しておきましょう。SNSマーケティングではライバル調査は非常に重要となっています。競合としてはGoogleやSNSでの検索によって、自社が狙いたいキーワードで上位に検索される企業をピックアップしておきましょう。

そこで、競合がどのSNSを利用しているのか、ターゲットはどこを狙っているのか、発信日時や頻度はどれくらいか、ユーザーからの反応はどのようなものかなど、調査し分析しましょう。見習うべきポイントは取り入れましょう。

KPIの設定

目標達成に向けた行動を評価するための指標であるKPIを設定し、定期的にチェックを行いましょう。

SNSごとのユーザー属性や特徴を知ろう

現在ではいろいろなSNSがあり、ユーザーは各SNSの特性によって使い分けを行っています。そこで、企業としても各SNSのいユーザー特性と特徴を知っておくことは大切です。そのような特徴があるのか、主なSNSのユーザー属性とともに紹介します。

LINE

日本で最も利用されているSNSのひとつにLINEがあり、約9,200万人に利用されているSNSです。メッセージアプリとしての普及率が高く、40代を中心として幅広い層で利用されており、他のSNSを利用していないユーザーが利用していることもあります。

開封率も高いのでメルマガの代わりに活用されることが多いでしょう。クローズドな媒体なので顧客との関係性を築きやすいのも魅力です。

YouTube

こちらも幅広い層に支持されており、約7,000万人の利用者がいます。視覚的に楽しむことができ、音声や映像によって体験を共有することが可能で、集客や教育などに幅広く利用されているのが特徴です。ブランディングやファンの獲得に利用されています。

X（Twitter）

20代を中心として約4.500万人の人々に幅広く利用されています。リアルタイムな情報が多く拡散性も高いために、ニュースやトレンドの情報収集に最適で、企業がメインで利用しているところも多いです。

ただし、匿名性が高くリアルな意見が聞ける一方で、炎上リスクもあるので注意が必要でしょう。

Instagram

20代女性を中心に約3,300万人に利用されています。写真や動画でのビジュアル中心のコミュニケーションで、クオリティの高さもポイントです。

ハッシュタグでの拡散性があり、ブランディングで利用する企業も多く、とくに女性がターゲットの商品やサービスと相性は抜群といえます。

Facebook

30代、40代が中心で約2,600万人が使用しているSNSで、実名登録制のため、リアルな知り合いでつながっていることが多く、実生活関連の投稿が多いのが特徴です。

TikTok

10代を中心とした若者の利用者が圧倒的に多く、約950万人に利用されています。ショートムービーをメインとする媒体で、拡散性も高く、最近では若者以外の利用者も増えています。

まとめ

今回はSNSマーケティングで成功するための戦略の立案方法について解説してきました。SNSの利用者が増加傾向にあり、商品の購入やサービスを受けるきっかけとしてSNSが利用されているが多いことから、SNSマーケティングは注目を集めています。一般的に利用されているSNSはいくつもあり、それぞれにユーザー属性や特徴が異なるため、目標やターゲットなどを設定したうえで、自社にあったSNSを選び戦略を立てましょう。