
インフルエンサーマーケティングとは、知名度・影響力のあるインフルエンサーに商品の宣伝やサービスの紹介をしてもらうマーケティング手法です。そして、その効果を測定する指標として、KPIというものがあります。本記事では、KPIの概要やSNSごとの指標例、測定方法などをまとめて紹介するので、ぜひ参考にしてください。
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そもそもKPIとは
KPI(Key Performance Indicator/重要業績評価指標)とは、最終的な目標達成に向けた「細分化された具体的な目標数値やアクション」のことを指します。KPIを設定することで、ゴールに至るまでのプロセスが明確になり「どうすれば達成できるのか」「達成できなかった理由は何か」といった分析も可能です。
たとえば、飲食店が「年間売上○○億円」という最終目標を掲げた場合、売上は「客数」「客単価」「回転率」の掛け合わせで構成されるため、これら3つの指標がKPIとなります。さらに、KPIを達成するための具体的な施策も設定します。
たとえば「客数を○○人増やす」というKPIに対しては、「新店舗を○○件増やす」「座席数を○○席増やす」「キャンペーンを○○回実施する」といったアクションを立てます。
「客単価を○○円に高める」場合は「高価格帯メニューを導入」「セットメニューを拡充」などの施策が考えられます。「回転率の向上」には、「立ち食いやテイクアウトを導入する」といった方法も有効です。
KPIの設定において重要なのは「頑張って売上を伸ばす」といった抽象的な目標ではなく「数値+具体的な施策」によって明確に行動を定義することです。また、KPIを効果的に機能させるためには「SMARTの法則」を意識することが推奨されます。
これは、Specific(具体的)、Measurable(測定可能)、Achievable(達成可能)、Related(目的に関連している)、Time-bound(期限がある)という5つの観点から、実行可能かつ戦略的な目標を設計するという考え方です。
SNSごとのKPIの指標例
インフルエンサーマーケティングにおける各SNSプラットフォームでの効果的なKPI(重要業績評価指標)の設定は、施策の成果を具体的に測定・分析し、最終目標に向けた戦略的な改善を行う上で非常に重要です。以下では、Instagram、X(旧Twitter)、YouTube、TikTok、LINEにおけるKPIの指標例を紹介します。
Instagramでは、主に投稿やリール動画に関連するデータがKPIとして活用されます。
例として「インプレッション数5,000到達」といったKPIを設定し、インプレッション数(投稿が見られた回数)、リール動画の再生回数、エンゲージメント数(いいね・コメント数)、フォロワー数の増加、ハッシュタグ数やその投稿数の変化、URLクリック数、さらにはGoogleやYahoo!などの検索数変化などを基準に施策を評価できます。
x
x(旧Twitter)では、ツイートの反応をもとに「プロフィール閲覧数2,000到達」などのKPIが考えられます。
主な指標には、ツイートのインプレッション数、プロフィール閲覧数、プロフィールクリック率、フォロー数およびフォロー率などがあります。これらにより、ツイートからどれだけのユーザーがアカウントに関心を持ったかが把握可能です。
YouTube
YouTubeでは「チャンネル登録者数1,000増加」などのKPIが設定されます。
指標としては、インプレッション数(サムネイル表示数)、インプレッションのクリック率、動画再生回数、ユニーク視聴者数(実際に視聴した人数)、高評価数、コメント数、チャンネル登録者数などが挙げられ、動画がどれほどの広がりと反応を得たかを多角的に評価できます。
TikTok
TikTokでは「再生回数8,000回到達」などを目標とし、投稿の再生回数、平均視聴時間、エンゲージメント数(いいね・コメントなど)がKPIに用いられます。特に短尺動画での滞在時間や反応の多さが評価軸となります。
LINE
LINEでは、主に「新規友だち追加数200件」などのKPIが設定されます。友だち追加数、個人メッセージの開封数やクリック数、トーク画面からのリンクアクセス数・問い合わせ数、LINE VOOMでの投稿インプレッションやフォロー数といった指標が活用されます。
インフルエンサーマーケティングのKPIを測定する方法
インフルエンサーマーケティングの効果を正確に把握するには、KPIの設定だけでなく、具体的なデータ計測環境の整備が重要です。まず基本となるのは、各SNSに搭載された分析ツールの活用です。
Instagramの「Instagramインサイト」、X(旧Twitter)の「Xアナリティクス」、YouTubeの「YouTubeアナリティクス」、TikTokの「TikTokアナリティクス」、LINEの「LINE Business」などで、インプレッション数やいいね数、クリック数などを確認できます。
インフルエンサーから分析データを共有してもらうことで、KPI達成度を評価できます。さらに、Googleアナリティクスと「パラメータ付きURL」を併用することで、どのインフルエンサー経由でサイトへの流入があったのか、購入に結びついたのかを正確に分析可能です。
パラメータ付きURLは、キャンペーンごとやインフルエンサーごとに流入経路を明確に分類できるため成果が可視化され、次回の施策やインフルエンサー選定にも有効です。URLはGoogleの無料ツール「Campaign URL Builder」で簡単に作成できます。
さらに、ソーシャルリスニングツールを導入すれば、SNS上でのブランドに関する投稿内容、感情の傾向、投稿者の属性、競合との比較なども網羅的に分析できます。
人力では把握できないビッグデータからの洞察が得られるため、大規模な施策にはとくに効果的です。これらの手法を組み合わせることで、より高度で正確なKPI分析が可能になります。
まとめ
インフルエンサーマーケティングの成功には、適切なKPI(重要業績評価指標)の設定と効果的な測定が不可欠です。本記事では、InstagramやX、YouTube、TikTok、LINEなど主要SNSごとに適したKPIの具体例を紹介し、数値を通じて成果を可視化・改善する手法を詳しく解説しました。SNS内の分析ツールやパラメータ付きURL、ソーシャルリスニングの活用によって、施策の効果を多角的かつ正確に評価・最適化できることがポイントです。

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