SNSの普及により、商品やサービスなどのPRを実施する際に「インフルエンサー」を起用し宣伝する手法が広まっています。インフルエンサーマーケティングの市場規模は、2023年で741億円となっており、今後も大きく拡大すると見込まれています。消費者にとって身近な存在であるインフルエンサーによる広告や宣伝は効果的である一方で、インフルエンサー個人の投稿の炎上などによる、広告主への大きなリスクも想定されます。また、どのようなインフルエンサーを起用するのか、効果のあるPRにするための選定も重要です。今回は、インフルエンサーを起用した広告や宣伝を実施することのリスクや、ブランドのイメージ毀損を防ぐための対策についても解説します。インフルエンサーマーケティングを活用したいと考えている人は、ぜひ参考にしてください。
CONTENTS
インフルエンサー起用PRのリスク
インフルエンサーを起用した広告や宣伝を実施することのリスクについて解説します。
インフルエンサー自身の不祥事の影響を受ける
インフルエンサー自身の不適切な言動や投稿が炎上したり、インフルエンサーが不祥事を起こすことで、起用した企業やブランドのイメージが低下するリスクがあります。
一度でも炎上すると、インフルエンサーが起こしたことに対するバッシングや批判の対象が、企業やブランドにまで及びます。インフルエンサー自身のイメージが企業と結びついて印象付けられるため、インフルエンサーを起用すると、PRを実施している間、炎上に気を配り続けなければならないという懸念が発生します。
炎上してしまうと、投稿を削除して、広告・宣伝の差し替えが必要になるなど、コスト面での損失も少なくありません。新たに広告や宣伝をやり直す必要が出てくるとともに、マイナスのイメージが払しょくできない点もデメリットです。特に、ネガティブな内容は、拡散されるスピードも早く、完全に消去や削除が不可能であることに留意すべきです。
また、起用したインフルエンサーの過去の言動が蒸し返され、批判の対象となることもあります。起用の際には、現状のインフルエンサーの影響力などのプラスの面だけでなく、過去の活動内容や、企業にとって問題のある言動がなかったかどうかなども、きちんとチェックしておくべきです。
起用するインフルエンサーが、商品やサービス、企業全体のイメージに適切であるかを、入念に調べ、起用するようにしましょう。
ステルスマーケティングに注意を払う
広告や宣伝であることを明らかにせずにPRをすると、「ステルスマーケティング」に該当し、法律に違反することになります。
ステルスマーケティングに関しては、過去に問題視されたことから規制が導入され、現在では動画などにおいても「プロモーション」であることを字幕などで明確に表示することが求められます。もしインフルエンサーが、プロモーションであることを表示せずに投稿などを実施した場合は、その行為がステルスマーケティングに当たり、企業やブランドに対するイメージの低下を招く可能性があります。
一度でもステルスマーケティングを疑われると、消費者やファンからの信頼を取り戻すには時間を要します。企業だけでなく、インフルエンサー自身に対する信用がなくなり、双方への影響は甚大になります。
インフルエンサーを起用して宣伝やPRをする場合は、投稿などに必ず、宣伝であることを表示させるように徹底しなくてはなりません。インフルエンサーが投稿する前に投稿内容を事前チェックさせてもらうなど、準備に注力しておくと良いでしょう。
ブランドに合うインフルエンサーかをリサーチ
インフルエンサーを起用する場合は、ブランドイメージに合うインフルエンサーなのかどうかを、入念にリサーチしておく必要があります。
人気や影響力だけでインフルエンサーを選定すると、ブランドイメージに合致しないために、既存の顧客やファンからの反発が出たり、イメージの低下を招くこともあります。しかしながら、消費者にとって意外なインフルエンサーの起用によって、あらたなファン層ができる可能性もあるため、しっかりと見極めていきましょう。
また、起用するインフルエンサーのファン層にも着目しましょう。商品やサービスのターゲットとなる層と、インフルエンサーのファン層にずれが起こることがあるため、PRの効果が薄れてしまう可能性があります。インフルエンサーを支持する人の性別や世代などが、商品やサービスのターゲット層とマッチしているかどうかを見極めて起用することが重要です。
ブランド毀損を防ぐために
インフルエンサーを起用したPRがマイナスとなってしまい、ブランドイメージがそこなわれないための対策について解説します。
インフルエンサーへの研修
インフルエンサーに対して、SNSの適切な利用について研修を実施することが効果的です。
インフルエンサー自身が、投稿などが炎上した場合の対応の方法を知らないために、悪い影響が長引いてしまうケースも想定されます。事前に、どのように対処すればよいかを研修などを通して伝えておくことで、スピーディーな対応に移行できるでしょう。
また、研修ではステルスマーケティングに関する知識や、どのような投稿が炎上しやすいのかなどの注意点についても伝えておきましょう。特定の閲覧者にとって配慮のない表現や、意図的ではなくても、差別的であるような内容を投稿しないよう、インフルエンサー自身のモラルや知識が前提条件ではありますが、リスク管理について共有しておくことで、企業とインフルエンサー間のトラブルなども回避できるメリットもあります。
投稿やPRをインフルエンサー任せにせず、依頼する企業として、伝達すべき点を確実に伝え、研修を効果的に活用しましょう。
インフルエンサーに対するモニタリング
インフルエンサーを起用したあとは、どのような投稿をしているかのモニタリングを継続しましょう。炎上しそうな投稿が無いかどうかを日常的にチェックしておくと、もし炎上が発生しても、早期に対応できるチャンスが増えます。
また、継続的にモニタリングすることで、投稿の際の表現に注意が必要な内容について、即座に修正や削除を依頼し、炎上を防ぐこともできます。インフルエンサーにPRを実施させた後も、モニタリングは続けていきましょう。
炎上などが発生した時のフロー作成
もし炎上などのトラブルが発生したときのために、あらかじめ対応フローを策定し、ガイドラインやマニュアル通りに落ち着いて対応できるように準備しておくことも大切です。
対応フローやマニュアルに基づいたシミュレーションも行っておきましょう。炎上が一度でも発生してしまうと、その後の対応のスピードが、更なる炎上を引き起こす可能性もあり、即座に社内で対応できる体制を整えておくことが大切です。
炎上に対する事後の対応をインフルエンサーだけに任せず、企業として即座に対応し、企業のイメージダウンを少しでも防ぐよう心がけておきましょう。
まとめ
今回は、インフルエンサーを起用した広告や宣伝を実施することのリスクや、ブランドのイメージ毀損を防ぐための対策についても解説しました。リスクを考慮しなければいけないインフルエンサー起用によるPRですが、ターゲット層の心を掴めば、商品やサービスの認知度アップや売り上げの増額など、大きな影響を及ぼす効果が期待できます。今回解説したリスクや対策をしっかりと抑え、適切で効果的な宣伝や広告を展開するとよいでしょう。

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